ネパールの地震
2015/05/04

ネパールで地震がありましたね。
あのニュースは連日放送されているので、
みなさんも知っていると思いますが。。。
私はテレビをあまり観ないのですが、
先日、親戚がかかっている病院についていった時に、
たまたま待合室でついていたテレビが目に入りました。
ネパールの地震の事だったのですが、
各国からの救援物資は届いているのに、
その救援物資が住民に届いていない的な内容でした。
でも、ちょっと待って!
まるで、ネパールの政府がダメなように聞こえるけど、
何年か前の私達、日本だってそうだったはず。
東日本大震災、阪神大震災、
首都圏からすぐに救援物資は届いていたのに、
なかなかそれを住民に分配できない状況だったのでは?
そのアナウンサーの言葉の選択があまりにも悪いと私は感じました。
自分達だって出来なかったのであれば、
他国の事を批判すべきではないのでは?
とちょっと思ってしまいました。
私は海外で育ったので、日本人とちょっとだけ観念が違うかも知れません。
でも、誰かが苦しんでいる時、困っている時に、
出来てない点を言うべきではないように思ったし、
ちょっと不快に感じてしまいました。
アナウンサーという立場なら、自分はテレビに写っていて、
自分の言動が見ている人に影響がある事をもう少し自覚してほしい。
ネパールはいろんな意味で未だに国が安定していない国。
何かしらかの内紛があったり、政権が変わったり。。。
でも、そこで生活している人達が全員不幸なのかというと
そうでもありません。
貧富の差はあるけど、金持ちが全員意地悪で、
貧乏な人達を助けないかというと、それも違います。
私は小さい頃から、父の仕事の都合で、
たくさんの国に行きました。ネパールにも行きました。
ネパールに行った時、
私達が滞在していたホテルの裏側に、たくさんの露店が出ていたのですが、
そこの中にあった、ビーズや刺繍がいっぱい入った小物やさんが
私が大好きで、毎日観に行っていました。
ある日、そこの店主さんの奥さんが、
私に刺繍を教えてくれたり、裁縫を教えてくれるようになりました。
約一年近くに滞在したのですが、
その間、食事に誘ってくれたり、お散歩につれていってくれたりしました。
私が日本に帰国するとき、奥さんが作ってくれた、
ネパールの小さなお花をいっぱい刺繍してあるワンピースをプレゼントしてくれたんです。
露店の人たちの生活は決して豊かではありません。
それでも、自分たちの分を控えても、
大切な人に対しては豊かに与えてくれるのです。
ヒマラヤ山脈を有しているので、異国人の出入りが多いネパール。
たくさんの異国人を温かく迎えてくれる人達が大勢いました。
そんな事もあり、今回のアナウンサーの発言もそうですが、
自分が何もしないなら、批判すべきではなく、
地震が起きた後の現状のみを伝えれば良かったのでは?
そんな風に強烈に感じてしまいました。
私がテレビを観なくなった理由は、
東日本大震災の時に、連日報道される罵声で、
メンタル的にまいってしまった事も理由の一つです。
大規模な震災だったので、フラストレーションがたまるのは理解できますが、
地震だけは、誰のせいでもなかったと思います。
私は政治とかには全く興味がありませんが、
被災地に行った、当時の管総理大臣が「すみません。」と
住民に頭を下げた場面は、かわいそうで涙が出てしまいました。
日本人である私達には何もできないけど、
早く復興できるように願う事はできるはず。
せめて、批判する様な事だけは私はしたくないと思います。