親子で食べてほしい!幸せを伝えるOHANAのケーキ♡

「辛くて悲しい時は、笑顔になると、
元気になれるよ。
僕は、イジメられたとき、そうしてるんだ。
楽しくなくても、口角をちょっとあげるだけでも、
元気になるんだよ。
だから、ママも悲しくなったらそうしてみて。」
私の息子が小学生の時に、
泣いてる私に言ってくれた言葉です。
社会の間違った偏見
私の子供は小学生低学年の時に、
ひどいイジメや暴力にあいました。
原因は担任の虐待。
毎日、あざだらけになって帰ってくるので、
担任にその事を報告したら、
「~君、もしかしたら、ADHDかも知れません。
授業中も、じっとしていられなくて、
それが原因でお友達から、叩かれたりするんです。」
という返事が返ってきました。
更に
「教育指導センターに行ってください。
~君も苦しいと思うんですよ。。」
というので、嫌がる我が子を連れて指導センターに行きました。
今からもう15年以上も前は、
まだADHD等の障害への理解や認知度が低く、
ちょっとだけ落ち着きのない子は
みんなそういう病名をつけられていた感じがします。
教育指導センターには児童心理臨床士がいて、
子供を部屋で遊ばせて、その様子を別室から観察する感じだったと記憶してます。
今では、ADHD等の障害は
「大人になるにつれて改善され、社会生活には特に影響はない」とされています。
でも、その当時はそんな見方はしていなく、
もしくは先生達の情報もまばらだったので、
親や子供達は相当の苦戦を強いられました。
気になる我が子の結果
我が子は残念ながら、ADHDではありませんでした。
担当した心理臨床士の所見ですが、
「一人っ子なので、なかなか同じ年齢の子供となじむのが時間がかかりますね。
それに、幼稚園、保育園のお友達と違う子供と仲良くなるのは、
~君に関わらず、誰にでもある事ですよ。
後、~君はちょっとだけ、思考回路というか、
物事の認知の仕方がみんなと違っているんです。
そうだな~。。
例えば、算数。
普通の子だったら、1+1、1+2っていう具合に覚えるんですが、
~君は、「記憶」するんです。
1+1=2,1+2=3…数式を丸ごと暗記していくので、
先生の授業は退屈なのかも知れませんね。」との事でした。
狂気の担任
その所見をもって、担任に提出したんですが、
納得しませんでした。
「その人おかしいですよ!絶対に~君は、ADHDです!
大きな病院の小児科で検査してください!」
と烈火のごとく怒るんです。
「でも、心理臨床士がそういう結果出したんですから、
仕方ないじゃないですか。。」
私も主人も、そう思って、放置しておいたのですが、
ここから、担任の狂気が始まったんです。
・毎日、子供が学校で何をしたか?どんな行動をとったか?
・どんな会話をしたか?
・何回トイレに行ったか?
とにかく詳細(悪い事しか書いていない)を書いた原稿用紙を、
我が家のポストに入れて行くんです。
さすがの私も「子供が危ない!」と思ったので、
校長先生に言いに行ったのですが、
「私は担任ではないので、なんとも言えないんですが、
一度、病院に診せるのもいいと思いますよ。はははは。」
こんな感じで全く話になりませんでした。
子供が殺される!
こんなやりとりをしている間も、
子供のイジメは止まっていません。
毎日あざだらけです。
病院に行く前にもう一度、担当の心理臨床士に相談しました。
「病院なんか言ったらダメですよ!
~君、まだ7歳なんですよ!
ここ(教育指導センター)に来ているっていうだけで、
彼、相当参ってるんですよ。
「僕、バカなの?」そういう風に言ってるんですよ。
そんな精神状態の中で、病院なんか連れて行ったら、
~君、死んでしまう!
それに病院に行ったら、十中八九服薬されます。」
何てこと!!!
でも、私も主人もどうしていいのかわかりません。
学校に言ってもダメ、心理臨床士が学校に所見だしてもダメ、
そんな時に泣いていた私をみて、
子供が冒頭の言葉を言ってくれたんです。
担任が変わり、校長も変わり
でも、一つだけ救いがありました。
ちょうど時期的に進級だったので、
クラス担任が変わったんです。
ついでに校長も変わり、なんとか受診は逃れられました。
だけど、子供の心の傷は半端じゃありません。
授業中に急に泣いてしまったり、
家に帰ってきたりしました。
新しい担任の先生は結構な年齢の女性の先生。
しかもお子さんが実際にADHDのお子さんを育てたお母さんでした。
「お母さん、~君を絶対に責めないでください。
何があっても、見守ってあげましょう。
私達も協力しますから。。」
そんな優しい先生達の協力があって、
なんとか毎日登校は出来る様になりました。
ただし、クラスメイトからの暴力は相変わらずでした。
ついに見つけた「暴力」の根源
子供が5年生になったとき、
若い男性の担任になりました。
我が子の場合、イジメというより暴力を受けていたんです。
仲間はずれとか、お友達がいないとかそういう事はなく、
我が家にもお友達は遊びに来ていたんです。
いつものように、教室で我が子が殴られていた時、
担任の先生が仲裁に入ったときに
「どうして、~君ばっかりに暴力をふるうの?」
ときくと、
「だって、~は殴ってもいいんだよ。」
クラスメイトが全員、そう答えたのだそうです。
「は?何それ?どういう意味?」
新任だったせいもあり、担任の先生は納得がいかず、
学級会まで開いてくれたんです。
そこで、ものすごい事実を私たちは知りました。
先生:「なんで、~君を殴って良いの?」
子供達:「だって、~はそういう奴だもん。」
先生:「先生、みんなの言っている意味全く分かんないんだけど。。
殴っていい人間ってどういう事?」
子供達:「。。。そうだね。。そういえば、何で僕ら
~君を、殴って良いって思ってたんだろ。。」
子供達:「あれじゃない。。1年生の時の先生が、
~君の事、よく授業中とか、ビンタしたり蹴ったりしてたよね。」
子供達:「そうだ!!勇希達が「何で先生、叩くの?」って言ったら、
「こいつは叩いても良いやつなんだ!」って逆に怒鳴られたね。」
先生:「え?先生が叩いてたってこと?」
子供達:「うん、そう。」
先生:「他の先生たちに言えなかったの?」
子供達:「だって、僕らが殴られたらいやだよ~」
我が子が殴られる原因は担任の暴力が原因だったんです!
学校の対応と我が子の反応
担任の先生は校長先生に事実を報告してくれました。
その後、教育委員会の調査が入る前に、
私達家族と、校長、教頭、担任、教育委員会の委員長と話し合いをしました。
我が子を虐待していた先生はもう違う学校へ転任してましたし、
校長も退職してたんです。
責任とか、謝罪とかしてほしい人はもういないのです。
話し合いの時に、校長先生が我が子に
「~君は、どうしたい?どうしてほしい?」と尋ねると、
「もう、良い。僕、斎藤先生大好きだし、
みんなも大好きだし。。
それに、僕にとっては、もう忘れたい事なんだ。
だから、もういいよ。」と言いました。
その言葉に、怒り心頭だった私達も、
そして先生達もとても救われたんです。
担任の先生は泣いてたな~。。
心の傷は治るのに時間がかかる
その後、我が子は中学、高校に進学したんですが、
反抗期も重なり、人を寄せ付けなくなりました。
親の私達への反抗も半端じゃありませんでした。
ものすごく傷ついたから、傷つくのが怖くて、
ものすごく汚い言葉を言っては、先に傷つけてしまうようになりました。
そして、いつも一人でいるようになりました。
大学に受かっても進学せず、
バイトを転々とするような日が2年も続きましたが、
ケーキを焼くことを手伝うようになって、
大きく気持ちが変わりました。
僕のケーキで元気になる人がいると良いな
OHANACAFEのケーキは私と子供で焼いてるんですが、
なかなかお客さんには人気で、いつも完売です。
ケーキの味を聞いてみると、
「ここのケーキは大きいけど、いくらでも食べれちゃうのよ!
材料に良いもの使ってるのはわかるけど、
なんだかすごく優しい味がするのよ~。」
そんな感想が返ってきます。
いっぱい悩んで、いっぱい傷ついたけど、
その傷を「ケーキ」に変えてみたら、
すごく優しいケーキになりました。
最近、ケーキを焼くたびに我が子はこう言います。
「僕のケーキ食べて、みんなが元気になれると良いな。」
今を悩む親子に、私は言いたい
状況は変わります。
理不尽な事、いっぱいあります。
だけど、目の前の状況に呑み込まれないでください。
役所、行政がダメだからといって、諦めないでください。
絶対に誰かみてます。味方になる人は必ずいます。
だから、その前に死んだり、傷つけあったりしないでください。
疲れたら、どうぞOHANACAFEのケーキを食べてください。
優しいけど、元気になれる力がいっぱい入ってますよ♡
明日のケーキはパウンドケーキとブラウニーです🌸